交流会で緊張するのは、あなたの社交性が低いからではありません。初対面の場で自分から話しかけられないと感じる人は珍しくなく、同じ会場にいる相手の多くも、内心は同じように身構えています。緊張をゼロにする必要はない。緊張したまま乗り切るための準備と、場の選び方を知っておけば、苦手意識はかなり軽くなります。

この記事は、人見知りで交流会が苦手な人に向けて、事前にやっておくと楽になる準備、当日のマインド、負荷の低い場の選び方を、渋谷で経営者の食事会を運営している立場から書いています。

この記事の要点(先に結論)

  • 緊張するのは普通のこと。会場の相手も同じように構えている前提で臨むと、それだけで楽になる。
  • 当日うまく話すより、事前の準備が効く。最初の一言を1つ、質問を3つ、15秒の自己紹介を用意しておく。
  • 会話は「話す」より「聞く」に寄せる。相手の名刺や目の前のものを起点にすると言葉が出やすい。
  • 緊張しやすい人ほど、大人数の立食より少人数で着席して話す会のほうが負荷が低い。
  • 完璧を目指さない。数人とつながれれば成功で、疲れたら早めに切り上げてよい。

なぜ交流会でこれほど緊張するのか

緊張の正体は、たいてい「うまくやらなければいけない」という思い込みです。流暢に話して、その場を盛り上げて、好印象を残す。そんな高い基準を自分に課すから、最初の一歩が重くなります。

実際には、自分から話しかけられない人は多数派に近いようです。Webサービス会社ベイジの記事では、日本の社会人の約75%が自分を人見知りだと感じているという数字に触れ、隅で一人になっても堂々としていていい、と書かれています(参考: 人見知りでも交流会を有意義に過ごせる9つの方法 - baigie)。会場で立ち尽くしているのは、あなただけではないということです。

ここを出発点にすると、見え方が変わります。あなたが「何を話そう」と固まっているとき、目の前の相手も同じことを考えている。だとすれば、先に一言かけたほうがお互い助かる。緊張は消えませんが、敵ではなく共有された前提になります。

事前準備で緊張の大半は減らせる

当日の機転に頼ろうとすると、緊張は増します。逆に、先に決められる部分を潰しておくと、本番で考えることが減って頭に余裕が生まれます。用意するのは次の3つで足ります。

最初の一言を1つだけ決めておく

ハードルが一番高いのは、最初のひとことです。ここは型を1つ持っておくと、その場で考えずに口から出せます。

たとえば「はじめまして、ご挨拶させてください」と名刺を差し出すだけでいい。気の利いた言葉はいりません。挨拶と名刺交換は相手も応じ方を知っている定型のやり取りなので、緊張していても成立します。型を1つ持っておけば、相手を変えて同じ一言を繰り返せます。

質問を3つ用意しておく

自分が話そうとすると緊張する人は、聞き役に回るほうが楽です。あらかじめ質問を用意しておけば、沈黙を恐れずに済みます。汎用的に使えるのはこのあたりです。

  • 「今日はどんなきっかけで参加されたんですか」
  • 「お仕事は何をされているんですか」
  • 「最近、忙しい時期だったりしますか」

どれも相手が答えやすく、答えからさらに質問を重ねられます。相手の言葉を一部そのまま繰り返すオウム返しを挟むと、聞いている姿勢が伝わり、自分が次の言葉を考える時間も稼げます。

自己紹介を15秒に短くしておく

長い自己紹介は、話す側も聞く側も負担です。「何をしている誰か」が15秒で伝わる短い型を作っておけば、聞かれたときに迷いません。詳しく知りたい相手は、その後で質問してくれます。最初から全部を語ろうとしないのがコツです。

当日のマインドセット

準備をしても、会場に着けば緊張はします。その緊張を前提に、振る舞いをいくつか決めておきましょう。

会話が途切れても、それは失敗ではありません。沈黙が来たら、次の話題に移る合図だと考えればいい。沈黙用の一言、たとえば「お料理おいしいですね」や「そのお名刺のデザイン、いいですね」を用意しておくと、目の前にあるものから会話を立て直せます。

一人になる時間があっても、慌てて取り繕わなくて大丈夫です。同じように一人でいる人に声をかけると、たいてい相手もほっとします。緊張している人同士のほうが、かえって話しやすい。

そして、完璧を目指さないこと。全員と話す必要も、場を盛り上げる必要もありません。数人と落ち着いて話せれば、その交流会はあなたにとって成功です。

場の選び方で負荷は大きく変わる

緊張しやすい人にとって、どの会に行くかは当日の頑張り以上に結果を左右します。同じ「交流会」でも、形式によって負荷はまるで違う。

比較項目 大人数の立食 少人数の着席
一度に向き合う人数 多く、入れ替わりも激しい 限られ、顔と名前が一致しやすい
会話のきっかけ 自分で見つける必要がある 同席する流れで自然に始まる
一人になる怖さ 立ち尽くしやすい 席があるので孤立しにくい
売り込みの空気 混ざりやすい 主催の方針で抑えやすい
緊張しやすい人の負荷 高い 低い

立食形式は自由度が高い反面、自分から動かないと誰とも話せないまま終わります。緊張しやすい人には、これがつらい。6名前後で着席して話す会なら、席についた時点で会話の輪に入っていて、自分から割り込む必要がありません。

選ぶときに見ておきたいのは2点です。主催者がメンバー編成や進行を担ってくれるか。そして、営業や勧誘が禁止されているか。売り込み目的の参加者が混ざる会は、断る気疲れが加わって、緊張しやすい人ほど消耗します。テーマが決まっている会も、共通の話題が最初からあるぶん沈黙が生まれにくい。

率直に言えば、苦手意識が強い人ほど、まずは少人数・着席・テーマ固定の会から始めるのがいいと考えています。立食の大規模交流会で場慣れしてから、という順番は最初のハードルが高すぎて、たいてい続きません。

無理せず続けるという発想

一度で人脈を作ろうと気負うと、緊張は跳ね上がります。同じ会に2回、3回と顔を出すうちに顔なじみが増えて、場の空気がやわらいでいく。これは交流会が得意でない人も実感として語っているところです(参考: 交流会が苦手でも大丈夫。緊張しながら一歩踏み出す方法 - わくらく)。最初の一回を完璧にこなすより、続けられる負荷で参加するほうが、結果的に手元に残るものは大きくなります。

参加そのものへの不安が強い人や、当日の会話に苦手意識がある人は、関連記事も合わせて読んでおくと準備しやすいはずです。一人参加の心構えは交流会に一人で参加する不安をなくす、会話の続け方は交流会で会話が続かないときの対処、終わったあとにどっと疲れるタイプの人は交流会で疲れる原因と対策が参考になります。

まとめ

交流会の緊張は、準備と場の選び方でかなりの部分を引き下げられます。最初の一言を1つ、質問を3つ、15秒の自己紹介を用意して、会話は聞く側に寄せる。立食の大人数より、少人数で着席して話せる会を選ぶ。これだけで、当日に背負うものはぐっと軽くなります。緊張をなくそうとするのではなく、緊張したまま動ける状態を作る。そのほうが現実的です。

Reception8 は、審査制で参加者を経営者に限定し、テーマと相性でAIが6名前後のメンバーを編成する食事会です。営業や勧誘は禁止、お店の予約まで主催側で行うので、初対面でも落ち着いて話せる設計にしています。会場は渋谷で、まず雰囲気を確かめたい方には初回無料の席を用意しています。初回無料の利用申請から、負荷の低い少人数の場を試してみてください。