学習塾の経営者・塾長が参加できる勉強会は、コンサルティング会社主催の経営研究会、塾長同士の業界コミュニティ、業種を限定しない経営者の集まりの3タイプに分かれます。生徒募集のノウハウを最短で集めるなら業界特化型。講師の待遇や月謝改定、事業の出口といった一段深い悩みは、競合しない経営者同士の場のほうが話しやすい。これが編集部の結論です。教材会社やコンサルが主催する会も、収益動機を理解した上で使えば十分に元が取れます。

この記事の要点(先に結論)

  • 塾経営者向けの勉強会は「コンサル系研究会」「塾長コミュニティ・業界セミナー」「業種を越えた経営者の会」の3タイプ
  • 生徒募集・教室運営のノウハウ収集は業界特化型が速い。成功事例が講座として体系化されている
  • 同業だけの場では、月謝や講師採用の条件など競合に触れる話はしにくい。他業種の経営者の場が補完になる
  • 主催者の収益モデル(会費・コンサル契約・教材販売)を理解した上で付き合えば、営業色は怖くない
  • 検索結果には経営者が経営学を学ぶ「経営塾」も混ざる。塾業界向けの勉強会とは別物なので混同しない

「学習塾 経営者 勉強会」で見つかる場は3タイプ

筆頭はコンサル系の経営研究会です。代表例が船井総合研究所の「スクール・学習塾ビジネス経営研究会」で、参加者が自らの体験や事例を語り合う会員制の勉強会です。生徒募集に成功している教室の施策紹介や、少子化エリアでの人的資本経営、そろばん教室のDX戦略といったテーマが過去講座として公開されており、東京(八重洲)と大阪の会場またはオンラインで、正式入会前のお試し参加も受け付けています(出典)。同社は生徒募集やAI活用など塾・スクール向けの単発セミナーも多数開催しています(出典)。

2つ目は塾業界のコミュニティやセミナー。塾業界に特化した「学習塾経営研究会」は、主宰者による経営コラムの発信に加え、全国の塾向けセミナー・イベントを集めたカレンダーを掲載しており、情報の入口として使えます(出典)。一般社団法人日本教育コンサルタント協会(JEC)認定コンサルタントが登壇する「JEC学習塾経営セミナー」のような単発型もあり、2024年開催回は小学生集客・中学生集客をテーマに、一般受講費7,600円(税込・昼食込)、オンライン参加にも対応していました(出典)。地域の小規模な勉強会は、こくちーずプロの「学習塾×経営」ジャンルで探せます(出典)。

3つ目が、業種を限定しない経営者同士の勉強会や交流会です。塾のノウハウは得られませんが、経営者としての共通課題を扱える点で前の2つと役割が違います。全体像は経営者向け勉強会の選び方で詳しく扱っています。

検索結果には「経営塾」も混ざる

「学習塾 経営者 勉強会」で検索すると、中小企業の経営者が経営学を学び直す「経営塾」タイプのスクールも上位に出てきます。これは塾業界向けの勉強会ではなく、経営者一般が受講生になる講座です。目的が違うので、申し込む前にどちらのタイプかを確かめてください。

タイプ別比較。生徒募集・講師採用の情報はどこにあるか

観点 コンサル系研究会 塾長コミュニティ・業界セミナー 業種を越えた経営者の会
生徒募集ノウハウ 事例が体系化され最短 現場の生の事例が聞ける ほぼ得られない
講師採用・待遇の本音 講座化された範囲まで 競合意識で話しにくい面も 率直に話しやすい
費用感 会費制(お試し参加あり) 単発数千円台から 会費や飲食費
主催者の収益動機 コンサル契約への導線 主催者により異なる 会の運営そのもの
向く目的 ノウハウの仕入れ 業界動向・横のつながり 壁打ち・異業種の視点

生徒募集の施策はコンサル系と業界セミナーに厚く蓄積されています。一方、講師採用は事情が違います。時給や社員講師の処遇は近隣の塾と採用市場で競合するテーマそのもので、同業の集まりでは具体的な数字を出しにくい。ここが業種の違う経営者の場が効く領域です。

教材会社・コンサル主催の勉強会との付き合い方

教材会社やコンサルティング会社が主催する勉強会は、無料や低価格のものほど、その先に教材採用やコンサル契約という本命の提案が控えています。これ自体は悪いことではありません。主催者は事例収集と講師手配のコストを負っており、収益源がなければ会は続かないからです。

編集部が勧める付き合い方はシンプルです。目的を「事例と相場観を取りに行く」と割り切る。その場で高額契約を即決しない。研究会もセミナーも逃げません。そして1社に絞らず、複数の主催者の会を見比べること。お試し参加や単発セミナーが用意されているのは、比較されることを主催者側も織り込んでいるからだと考えていいでしょう。

同業の塾長だけでは話せないテーマがある

塾業界の勉強会に通っている経営者ほど、あるところで頭打ちを感じます。月謝の値上げ、講師の給与テーブル、校舎の統廃合、事業承継やM&A。どれも経営の核心ですが、商圏が重なりうる同業者の前では出しにくい話題です。

そこで補完になるのが、業種の違う経営者と少人数で深く話す場です。飲食店のオーナーの採用の工夫や、歯科医院の自費診療への単価設計は、塾の講師採用や講習単価にそのまま応用できることがあります。医療系の例は歯科医院経営者の交流会でも書いた通りで、地域密着・労働集約という構造は塾とよく似ています。

Reception8はこの発想で設計された、審査制・基本6名のテーマ別食事会です。営業や勧誘目的の参加はお断りし、AIがテーマと相性でメンバーを編成して渋谷の店の予約まで済ませます。同席者に売り込む人がいないと分かっているから、採用や数字の話を初対面でも安心して出せる。大人数の名刺交換会との違いは経営者交流会の選び方で比較しています。

まとめ

学習塾の経営者向け勉強会は、生徒募集のノウハウなら業界特化型、講師採用や値決めといった競合に近い悩みなら業種を越えた経営者の場、という使い分けが実用的です。教材会社やコンサル主催の会は収益動機を理解した上で、お試し参加から比較すれば十分に元が取れます。

同業では話しにくいテーマを抱えているなら、審査制で営業のいない少人数の食事会が補完になります。Reception8は初回無料。利用申請から、渋谷開催の会に参加できます。